みなさんは4 heroがお好きでしょうか。僕は1998年の2 pagesという壮大なコンセプトのアルバムを聴いてからずっと虜です。90年代の中ごろには、当時日本が世界に誇るテクノ・レーベル、sublimeからリリースもしていました。90年代に活躍したアーティストの多くが2000年代に入ると失速するなかで、4 heroは別格。常にイノベーティブな仕事をしてくれます。
4 heroはご存知の通り、degoとmarc macの2人組。僕の勝手な理解では、degoは卓越したビート職人。2000年頃からUKのダンスミュージックシーンを席巻してきたbroken beatの複雑かつ絶妙なビートの考案にdegoが果たした役割は絶大でしょう。4 heroだけでなく、bugz in the atticのキーボーディストとしても知られるkaidi thatamとのユニット、2000 blackやshilhouette brownでも最高のビートを提供しています。
一方、marc macといえば、visoneersという名義で90年代の米ヒップホップ賛歌ともいえるアルバムをリリースしたことが記憶に新しいですが、僕の解釈でいえば、4heroのアレンジ係。ダンスミュージックのなかで、4 heroほどアレンジにこだわったアーティストは類例がないのではないでしょうか。
今回紹介するpodcastはアレンジマニアのmarc macのルーツを探る上でも非常に参考になります。charles stepneyやrichard evansといった60年代後半から70年代に活躍したジャズやソウルのアレンジャーを特集したmixtapeはかなり面白い内容になっています。アーティスト、レーベル、プロデューサーにフォーカスを当てたmixtapeはあまたあれど、アレンジャーにフォーカスを当てたものは相当にレアでしょう。
是非ご賞味あれ。
http://marc4hero.podomatic.com/
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